新関幸子講師(看護学科)の論文が「日本看護技術学会誌」に掲載されました。

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2025.02.19(水)
新関幸子講師(看護学科)の論文が「日本看護技術学会誌」に掲載されました。

日本看護技術学会誌 23巻p.37-44(2024年4月)
「静脈血採血における血管怒張を促すマッサージの手技に関する検討」
新関 幸子1、明野 伸次2
1天使大学看護栄養学部看護学科
2北海道医療大学看護福祉学部看護学科


要旨
採血時のマッサージの回数と接触面の違いが血管怒張に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.健常な18歳以上の46名を対象に,回数(5回,10回)と接触面の大きさ(大きい:第2指から第5指と手掌が対象者の前腕に接触,小さい:第5指の尺骨側が対象者の前腕に接触)が異なるマッサージを駆血10秒後に10秒間行った.測定項目は血管断面積と目視による血管怒張度とした.その結果,特に接触面が大きい10回のマッサージでは血管断面積の有意な増加が認められた.血管怒張度は回数と接触面の違いによる有意差はなかったが,約8割で「1:少し確認できた」以上の変化みられた.以上から,駆血に加えて接触面が大きい10回のマッサージは血管怒張に効果をもたらす可能性が示された.

論文はこちらから閲覧できます。
https://doi.org/10.18892/jsnas.23.0_37