秋山雅代講師(看護学科)の論文が「日本看護技術学会誌」に掲載されました。

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2025.02.19(水)
秋山雅代講師(看護学科)の論文が日本看護技術学会誌に掲載されました。

日本看護技術学会誌 23巻 p.115-122(2024年8月)
「臨床看護師が行うシャワー浴の方法と実施に対する看護師の思いに関する面接調査」
秋山雅代1、矢野里香2
1天使大学看護栄養学部看護学科
2北海道大学大学院保健科学研究院


研究概要
臨床経験5年以上で病棟責任者から日常的によいケアをしていると認め推薦された看護師10名を対象とした.面接での語りを質的記述的に分析した結果,シャワー浴方法は【シャワー浴を安全に実施するために準備する】【洗浄剤と湯をたっぷり使い洗い流す】【温熱効果を高める工夫をする】【素早く水分をふき取り保温する】【シャワー浴中の危険を回避する】5カテゴリー,シャワー浴実施に対する思いは【患者に気分よく過ごしてもらう】【患者が気持ちを語れる機会になる】【回復を実感できる機会になる】【シャワー浴による温まりや爽快感は患者に活力をもたらす】の4カテゴリーが抽出された.臨床看護師が行うシャワー浴方法は,温度差による循環動態への影響を回避することや,浴後予測される疲労に対する準備,熱放散を最小限に抑え温熱効果を高める安楽性と安全性を保証する方法であった.観察や関わりによって推察された個別の身体的・心理的ニーズから判断した意図的な行為によって【患者に気分よく過ごしてもらう】ことを望む看護師の思いが推察された.

論文はこちらから閲覧できます。
https://doi.org/10.18892/jsnas.23.0_115