松下真美講師(栄養学科)の総説が「肥満研究」に掲載されました。
コンテンツ一覧
- 船木沙織准教授(看護学科)の論文が「日本放射線看護学会誌」に掲載されました。
- 高橋彩華助教(看護学科)の論文が「日本公衆衛生雑誌」に掲載されました。
- 新関幸子講師(看護学科)の論文が「日本看護技術学会誌」に掲載されました。
- 秋山雅代講師(看護学科)の論文が「日本看護技術学会誌」に掲載されました。
- 泉史郎氏(大学院看護栄養学研究科栄養管理学専攻博士後期課程修了生)の論文が「The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine」に掲載されました。
- 峯岸夕紀子准教授(栄養学科)の論文が「北海道社会福祉研究」に掲載されました。
- 松下真美講師(栄養学科)の総説が「肥満研究」に掲載されました。
- 令和5年度 科学研究費補助金等の外部研究費による研究課題
- 日沼千尋教授(看護学科 母子看護学)の論文が「脳死・脳蘇生」に掲載されました。
- 長内さゆり准教授(看護学科 在宅看護学)の論文が「日本在宅ケア学会誌」に掲載されました。
- 小澤涼子准教授(看護学科 地域看護学)の論文が「保健師教育」に掲載されました。
- 令和4年度 科学研究費補助金・民間助成金による研究課題
2023.10.26(木)
松下真美講師(栄養学科)の総説が「肥満研究」に掲載されました。
肥満研究 第29巻第1号(2023年4月)
「食品成分によるTRPチャネル活性化と褐色脂肪組織を介した肥満予防」
松下真美1、米代武司2、斉藤昌之3
1天使大学看護栄養学部栄養学科・大学院看護栄養学研究科栄養管理学専攻
2東京大学先端科学技術研究センター代謝医学分野
3北海道大学大学院獣医学研究院・生化学教室
要旨
褐色脂肪組織(BAT)には、非震え熱産生によって脂肪エネルギーを熱に変換し体温と体脂肪量を調整する機能がある。ヒト成人は、その機能は殆どないとされていたが、FDG-PET/CTによりBATの検出評価が可能となり加齢と共に減少することなどがわかってきた。非震え熱産生は食事誘導性のものが有名であるが、寒冷誘導によっても起こる。寒冷情報が体表の温度受容器(TRP)で感受され脳に伝わり、BATの交感神経活動亢進によって中性脂肪が分解されて熱産生が起こる。慢性的な寒冷刺激をするとBATが増量・再活性化され、体脂肪が減少する。BAT機能を維持・増量できれば肥満予防の一助になると考えられるが、寒冷刺激を日常生活に取り入れることは困難である。TRPは唐辛子カプサイシンのような食品成分にも応答しBATを活性化するので、食生活に食品成分を活用すれば肥満の食事療法もより効果的になると考えられる。
論文はこちらから閲覧できます。
https://mol.medicalonline.jp/library/archive/search?jo=dx4himan&ye=2023&vo=29&issue=1&UserID=210.137.211.241
肥満研究 第29巻第1号(2023年4月)
「食品成分によるTRPチャネル活性化と褐色脂肪組織を介した肥満予防」
松下真美1、米代武司2、斉藤昌之3
1天使大学看護栄養学部栄養学科・大学院看護栄養学研究科栄養管理学専攻
2東京大学先端科学技術研究センター代謝医学分野
3北海道大学大学院獣医学研究院・生化学教室
要旨
褐色脂肪組織(BAT)には、非震え熱産生によって脂肪エネルギーを熱に変換し体温と体脂肪量を調整する機能がある。ヒト成人は、その機能は殆どないとされていたが、FDG-PET/CTによりBATの検出評価が可能となり加齢と共に減少することなどがわかってきた。非震え熱産生は食事誘導性のものが有名であるが、寒冷誘導によっても起こる。寒冷情報が体表の温度受容器(TRP)で感受され脳に伝わり、BATの交感神経活動亢進によって中性脂肪が分解されて熱産生が起こる。慢性的な寒冷刺激をするとBATが増量・再活性化され、体脂肪が減少する。BAT機能を維持・増量できれば肥満予防の一助になると考えられるが、寒冷刺激を日常生活に取り入れることは困難である。TRPは唐辛子カプサイシンのような食品成分にも応答しBATを活性化するので、食生活に食品成分を活用すれば肥満の食事療法もより効果的になると考えられる。
論文はこちらから閲覧できます。
https://mol.medicalonline.jp/library/archive/search?jo=dx4himan&ye=2023&vo=29&issue=1&UserID=210.137.211.241