日沼千尋教授(看護学科 母子看護学)の論文が「脳死・脳蘇生」に掲載されました。

2022.11.17(木)
日沼千尋教授(看護学科 母子看護学)の論文が「脳死・脳蘇生」に掲載されました。

脳死・脳蘇生 第34巻第2号(2022年8月)
「脳死下臓器提供を行う子どもと家族へのケアと支援」
日沼千尋1、荒木尚2、 種市尋宙3、西山和孝4

1 天使大学 看護栄養学部 看護学科 
2 埼玉県立小児医療センター 小児救命救急センター
3 富山大学 学術研究部医学系小児科
4 北九州市立八幡病院 小児救急センター


要旨
我が国では、改正臓器移植法が施行されてから12年が経過するが、小児からの脳死下臓器提供は微増に留まっている。そのため、医療者に経験が蓄積しないこと、家族からの脳死下臓器提供の申し出は突然に行われるため、対応にあたる看護師はじめ医療者の戸惑いが大きい。本研究は、実際に小児の脳死下臓器早期提供を経験した施設へのインタビューから、子どもと家族への支援の実際を明らかにし、質的に分析した。
その結果、重篤な疾患で亡くなる子どもへの終末期ケアと同様のケアをすると同時に、臓器提供という重大な決断をする家族への心理的なケアが特徴的であり、チームによる支えの重要性が強調された。

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcrbd/34/2/34_82/_article/-char/ja/