看護栄養学部栄養学科Department of Nutrition

管理栄養士に求められる「実践力」と「人間性」を育みます。
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 管理栄養士の役割は、人が生きるために必要不可欠な「食べる」ことをとおして健康の保持・増進をサポートすることです。一人ひとりの年齢や生活状態を観察し、科学的根拠に基づいて総合的に判断する力が求められます。そのためには、厚生労働省の規定を上回って履修できる臨地自習を設け、実践力の強化に大きな力を注いでいるのが天使大学の特長です。
 また、今日の管理栄養士の活躍の場は多岐にわたります。患者さんに合わせた食事指導、成長期の子どもたちに必要な栄養を考えた献立作り、さらには福祉や地域行政など、さまざまな場面で「人」と向き合う専門職業人として、その人の思いや不安に寄り添う気持ちが大切です。本学ではキリスト教的人間観に基づき、豊かな人間性とコミュニケーション能力を育むための学びに重点を置いています。
定員
90名
修業年限
4年
卒業に要する単位
127単位(教養教育科目を含む)
卒業後の学位
学士(栄養学)
卒業後の取得資格
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教育目的

人々の健康の保持・増進、健康の回復に向けて、栄養学を基盤とし、食を通して生活へのサポ ートを自律して実践できる専門的能力を養う。

ディプロマ・ポリシー

栄養学科は、キリスト教的人間観に基づいて、人々の健康生活の保持・増進、健康の回復に向けて、栄養学を基盤とし、食を通して生活へのサポートを自律して実践できる人間性豊かな専門職者として、以下の能力を身に付け、大学学則に基づく授業科目および単位数の修得など規定にある要件を満たした学生に対して「学士」(栄養学)を授与します。

1.キリスト教的人間観に基づき人間を全人的に理解する能力
2.環境と健康との関わりを理解する能力
3.倫理に基づいて対象者を擁護する能力
4.根拠に基づいて実践する能力
5.ヘルスケアシステムにおいて多職種とのコミュニケーションを通して連携・協働する能力
6.グローバルな視点を持ち、社会や他者に貢献する能力
7.専門職者として研鑽し続ける能力

カリキュラム・ポリシー

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を、教育課程の編成・教育内容、教育方法、教育評価の3つの観点から定める。

1.教育課程の編成・教育内容
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を具現化するために、「キリスト教を基盤とした人間教育科目群」「教養教育科目群」「専門教育科目群」「統合発展科目群」の 4 つの科目群からカリキュラムを編成する。
1)「キリスト教を基盤とした人間教育科目群」
キリスト教的人間観に基づき、他者に関心をもち人間を全人的に理解する科目を置く。加えて、他者に仕えていくための愛を育み、社会に貢献する姿勢を培う科目を置く。
専門職、プロフェッシヨナリズム(プロ意識、専門職業人が持つべき態度・価値観)について学び、自己について内省すること、主体的に自己のキャリアデザインを考えることを通して、管理栄養士としてのアイデンティティを培う科目を置く。
2)「教養教育科目群」
高大接続を踏まえ、入学時までに育んできた「学力の3要素」(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)をさらに伸長し、広く社会に貢献できる資質・能力を培う教育内容とする。本科目群は、「共通基礎教育科目」
「共通教養教育科目」より構成される。
(1)「共通基礎教育科目」では、4 年間の学修の基礎となる知識や技能、論理的思考力や問題解決能力を培うための科目を置く。加えて国際性を重視する観点から、外国語によるコミュニケーション能力を培う科目を置く。
(2)「共通教養教育科目」では、人類の文化や社会に関する幅広い知識を身に付け、社会規範意識や倫理観を養い、豊かな感性と美意識、主体的に考え行動する力を培うための科目を置く。
3)「専門教育科目群」
管理栄養士の実践に必要となる専門的知識、技術を修得し、理論的思考、問題解決能力、多職種と連携・協働する能力を培う教育内容とする。本科目群は、「専門基礎科目」、「専門科目」より構成される。
(1)「専門基礎科目」では、社会・環境と健康、人体の構造と機能・疾病の成り立ち、食べ物と健康の 3 分野から構成し、人を取り巻く自然環境・社会的環境と健康の課題、食品と栄養に関わる専門知識を理解するための科目を置く。
(2)「専門科目」では、栄養の基礎、栄養の教育、栄養の実践、学外実習の 4 分野から構成し、管理栄養士として根拠に基づいて実践する能力や、多職種との連携・協働する能力、社会や他者に貢献する能力、専門職として研鑽する能力を身に着けるための科目を置く。
4)「統合発展科目群」
4 年間の学習を統合し、管理栄養士として将来の発展につながる教育内容とする。
グローバルな視点を持ち、多様な環境下で生きる人々に対し、管理栄養士の役割を理解したうえで自発的に行動できる能力、社会の変化への対応や栄養管理の質の改善に向け、自律して学び続けることができる能力を身に着けるための科目を置く。
5)「教職課程科目」
栄養教諭一種免許状の資格を得ることができる科目を、1 年次から 4 年次まで段階的に配置する。

2.教育方法
1)大学における学修への円滑な移行に必要な初年次教育を実施する。
2)ディプロマ・ポリシーで示した 7 つの能力の修得を意識して学習を進められるよう、「カリキュラム構成図」や「履修モデル」を提示し、履修指導を行う。
3)授業科目の特徴をふまえつつ、アクティブ・ラーニングを取り入れた教育を行う。
4)学生が主体的に自己学習できるように、教育環境を整える。
5)自己の学修成果や学生生活での体験を俯瞰し、自身の成長を確認していけるよう、ポートフォリオを作成し、活用する。
6)国家資格に必要な専門的知識の能力確認のために外部テストの導入、自己学習の推進や結果のモニタリングを行う。
 
3.教育評価
1)授業科目毎に、講義・演習・実習等の科目の特徴を踏まえた評価方法により、学力の3要素を含め多面的に成績評価を行う。実習科目は、設定された実習目標の達成度を、評価基準に基づいて評価する。
2)1~3 年次の終了時および卒業時に、カリキュラム・ルーブリック(ディプロマ・ポロシーで示した 7 つの能力を、能力毎にレベル 1~4 の段階で表したもの。)に基づいて、各能力の修得状況を評価する。
3)科目毎の授業評価アンケート、および各学年終了時に到達度評価アンケートを実施し、学生の授業やカリキュラムに対する評価と意見を把握することで、カリキュラムの見直しと改善を図る。

アドミッション・ポリシー(看護栄養学部)

1.本学の教育理念に関心をもち、本学での学修に意欲と熱意をもっている人
2.人間、いのち、健康、生活に対して関心をもち、職業を通して、人の役に立ちたいと思っている人
3.他者に関心をもち、あたたかい心でコミュニケーションがとれる人
4.基本的生活習慣が身に付いていて、自分自身の健康管理ができる人
5.入学後の学修に必要な基礎学力としての知識や技能、思考力・判断力・表現力をもっている人
6.自ら考え学修する意欲をもち、問題状況を的確に把握し、その解決に向けて主体的に行動できる人
天使大学の4つの特長