東日本大震災に対する本学の取り組み(報告)

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東日本大震災に対する本学の取り組み(報告)

はじめに

これまで経験したことの無かった大きな長い揺れに驚き、津波のテレビ映像が大きなショックを与えたあの日から5年が経ちました。
東日本大震災直後から、丸山知子前学長が東日本大震災支援プロジェクト(現、東日本大震災復興支援プロジェクト)を立ちあげられ、学生の現地ボランティアを中心に復興支援活動を行ってきました。

私も本プロジェクトを引き継ぎ、教養教育科の目時光紀講師(現准教授)をリーダーに教職員が本プロジェクトを推進してきました。
具体的活動は本報告書にまとめられておりますので、お目通し頂ければ幸いです。

本プロジェクトは2015年度で一区切りすることになりましたが、今後についての私見を以下に記します。ご理解の程をお願い申しあげます。

1.「災害列島」に暮らす

私たちが暮らす日本列島は、「災害列島」と言って良いくらい自然災害の多い国です。
地震、津波、火山噴火、台風等の危険に常に曝されています。2014年9月の突然の御嶽山大噴火も記憶に新しいところです。
東日本大地震はほぼ1000年に1度くらいの極めて大きな地震・津波でしたが、同規模の地震災害の記録がなかった訳ではありません(貞観地震、869年)。

それほど大きな震災でも長い時間が経つと人はその記憶を失います。
災害による多くの方の犠牲は、同じ被害を繰り返さないための尊い犠牲ではないでしょうか。

私たちは記憶を伝えていく義務を犠牲者に負っています。そのような思いに駆られて、私は2011年春に名取市の閖上地区を訪れました。
家々があった場所が更地となり、所々に残骸が残り、遥かかなたに残骸がうず高く積み上げられていました。
その津波のエネルギーの大きさに圧倒されました。
災害を記憶する方法は様々あるでしょうが、やはり被災地に立ってその状況を見ると大きな衝撃となって自分の中に記憶として残ります。

その点でも、被災地に赴いてできることを行うボランテイアは今後も必要です。
今後は、ボランテイアの交通費支援を天使大学後援会に替って同窓会にお願いすることになりました。

2. 今後の取組み

被災地での復興支援ボランテイア活動の継続と共に、今後、本学が取り組むべきことは、札幌市での災害に備えて、学生や地域住民の支援態勢を大学として整えることです。
特に冬に長期間の停電が発生すると暖房手段が失われ、風邪や肺炎、最悪の場合には凍死の懸念があります。
発電機、石油ストーブ、毛布、寝袋、水、非常食等をどう備えておくか、教職員が知恵を出し合って、万一に備えたいと思います。

幸い、北海道では冬季災害に対する研究を行っている大学がありますので、その研究成果を参考に本学でも早急に対応策を講じる必要を強く感じます。
新たな学長直轄プロジェクトを立ち上げ、検討していきたいと考えますので、教職員の皆様には今後共ご協力をよろしくお願い申しあげます。

最後に、本プロジェクトを運営して頂いた目時プロジェクト・リーダーを初めとするメンバーの皆さん、ボランテイアとして参加した学生の皆さん、ボランテイア受入れ組織、天使大学後援会を初めとするご支援を頂いた皆様、誠にありがとうございました。
天使大学長

東日本大震災復興支援プロジェクト活動報告

天使大学リポジトリ(Snow Drop)

プロジェクトが作成したレシピ集を、天使大学リポジトリ(Snow Drop)で公開しています。