助産研究科
助産基礎分野
助産の実践場面で自ら考え、判断する
「理論と実践を統合する能力」を養います。
助産基礎分野は、日本初の2年課程の助産師養成機関として、2004年に開設されました。短期大学・大学の専攻科等の1年課程や大学でのコース選択の助産師教育カリキュラムと比べて、質・量ともに充実したカリキュラムを組んでいます。「理論と実践を統合する能力」を養います。
養成所指定規則上、28単位取得すると助産師国家試験の受験資格が取得できるところ、本研究科では57単位を修了要件とし、1年課程等では1コマや紹介程度で通り過ぎる内容を、1~2単位をかけて丁寧に深く学修します。そして、助産の実践場面で自ら考え、判断する「理論と実践を統合する能力」を養います。
カリキュラム

基礎科目
助産という現象、助産師の責務・役割・職業倫理などを理解し、助産師としてのアイデンティティを養います。
また、助産ケア実践に必要な生理・生物学的、心理・社会学的現象の理解を深めます。
さらに、助産管理、助産師教育、地域での助産活動などについても学びます。
また、助産ケア実践に必要な生理・生物学的、心理・社会学的現象の理解を深めます。
さらに、助産管理、助産師教育、地域での助産活動などについても学びます。
実践専門科目
「講義・演習科目」では、助産ケアのコアであるマタニティサイクル期の正常と逸脱を判断し、助産ケア実践に必要な基礎的知識・技術を学びます。
また、助産所等の管理・運営、助産所で行われている助産ケアについても学びます。
「実習科目」では、1年次は基礎的な助産ケアの実践から始まり、妊娠・産褥・新生児期までの連続性をふまえた、より個別的な助産ケアの実践を行います。2年次前期には、助産所等で女性主体の助産ケアの実際を学び、後期では助産師として職業倫理をもとに、自律した助産ケアの実践を目指します。
また、助産所等の管理・運営、助産所で行われている助産ケアについても学びます。
「実習科目」では、1年次は基礎的な助産ケアの実践から始まり、妊娠・産褥・新生児期までの連続性をふまえた、より個別的な助産ケアの実践を行います。2年次前期には、助産所等で女性主体の助産ケアの実際を学び、後期では助産師として職業倫理をもとに、自律した助産ケアの実践を目指します。
発展・展開科目
女性の生涯を通じた性と生殖の健康支援の担い手としての助産師の役割を学ぶために、「子育て支援」「性教育」「ウィメンズヘルス」「国際助産」の4コースがあります。このうち1つを選択し、講義・演習・実習を通して理解を深めます。
特別統合研究科目
1年次の講義、演習、マタニティサイクル助産ケア基礎・統合実習の中で学習した助産ケアのエビデンスを事前に探求し、「マタニティサイクル独立助産実習」の助産実践の中で知識と技術を統合します。
実習展開
1年次前期 マタニティサイクル助産ケア基礎実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
基礎実習で、助産の基礎をしっかり身に付けます。
妊娠期、出産期、産褥・新生児期に分けて実習を行います。対象をよく理解した上で、それぞれの期に応じて必要な情報を提供する「保健相談」を計画、実施します。また、分娩介助や褥婦と新生児のケアを行い、助産における知識と技術の基本を学びます。
学内カンファレンスを行い、学びを深めます。
妊娠産褥のケアを立案し、実践する傍ら、学内カンファレンスを行います。それぞれの事例を持ちよって知識や体験を共有し、ディスカッションしながら学びを深めます。
妊娠期、出産期、産褥・新生児期に分けて実習を行います。対象をよく理解した上で、それぞれの期に応じて必要な情報を提供する「保健相談」を計画、実施します。また、分娩介助や褥婦と新生児のケアを行い、助産における知識と技術の基本を学びます。
学内カンファレンスを行い、学びを深めます。
妊娠産褥のケアを立案し、実践する傍ら、学内カンファレンスを行います。それぞれの事例を持ちよって知識や体験を共有し、ディスカッションしながら学びを深めます。
1年次後期 マタニティサイクル助産ケア統合実習Ⅰ
後期の実習で、基礎実習で学んだ知識と技術を深めます。
基礎実習で各期に分けて実習した内容について、総合実習では、出産期、産褥/新生児における複数の対象者を継続して受け持つことで、基礎実習で学んだ助産の知識と技術を統合し、さらに家族を含めた対象理解から助産ケアの学びを深めます。
継続実習で一事例を継続的・総合的に理解し、
助産ケアを実践する能力を養います。
統合実習では、妊娠から出産、入院中の産褥・新生児ケア、家庭訪問、産後1カ月までの継続実習も行います。対象を継続的・総合的に理解し、助産ケアを実践する能力を養うとともに、助産師の役割や専門職業人としての倫理観について統合的に学びます。
基礎実習で各期に分けて実習した内容について、総合実習では、出産期、産褥/新生児における複数の対象者を継続して受け持つことで、基礎実習で学んだ助産の知識と技術を統合し、さらに家族を含めた対象理解から助産ケアの学びを深めます。
継続実習で一事例を継続的・総合的に理解し、
助産ケアを実践する能力を養います。
統合実習では、妊娠から出産、入院中の産褥・新生児ケア、家庭訪問、産後1カ月までの継続実習も行います。対象を継続的・総合的に理解し、助産ケアを実践する能力を養うとともに、助産師の役割や専門職業人としての倫理観について統合的に学びます。
2年次前期 マタニティサイクル独立助産実習(インターンシップ実習)
開業助産所で「自然なお産」を学びます。
助産所の助産師の持つ卓越した助産技術をはじめ、妊婦さんと深く関わりながら「自然なお産」について実践的に学びます。妊娠から出産、産褥までを連続したプロセスとしてとらえ、身体の自然な力や個別性を大切にした助産ケアを学ぶ実習です。
6週間泊まり込むことで「助産所のリアル」が見えてきます。
的確な判断力やリスクマネジメント(緊急時の医療との連携など)、優れた観察力が必要となる助産所での仕事を間近で見て、助産師の独自性、自立性、専門職としての倫理的責任などについて考察します。開業助産所の管理・運営・経営、さらに地域貢献にいたるまで、総合的に学びます。
助産所の助産師の持つ卓越した助産技術をはじめ、妊婦さんと深く関わりながら「自然なお産」について実践的に学びます。妊娠から出産、産褥までを連続したプロセスとしてとらえ、身体の自然な力や個別性を大切にした助産ケアを学ぶ実習です。
6週間泊まり込むことで「助産所のリアル」が見えてきます。
的確な判断力やリスクマネジメント(緊急時の医療との連携など)、優れた観察力が必要となる助産所での仕事を間近で見て、助産師の独自性、自立性、専門職としての倫理的責任などについて考察します。開業助産所の管理・運営・経営、さらに地域貢献にいたるまで、総合的に学びます。
2年次後期 マタニティサイクル助産ケア統合実習Ⅱ
母子の「複数受け持ち」で、これまでの学びを統合します。
1対1だったこれまでの実習とは違い、一度に複数の母子を受け持ちます。それにより生じる複雑な状況下において、優先順位を考えながら個別性に即した適切な助産ケアをする能力を養います。これまで学んできたことのすべてを統合しながら自ら判断し、実践する最後の実習です。
臨床現場における自分の役割を考えます。
助産チームのリーダーに付いてチーム内の業務を円滑に進める「リーダー役割」を学ぶ一方、チームの「メンバー役割」についても考えます。また、カンファレンスなどの連絡業務、記録の大切さを理解し、職業人となる前に自らの課題を明らかにします。
1対1だったこれまでの実習とは違い、一度に複数の母子を受け持ちます。それにより生じる複雑な状況下において、優先順位を考えながら個別性に即した適切な助産ケアをする能力を養います。これまで学んできたことのすべてを統合しながら自ら判断し、実践する最後の実習です。
臨床現場における自分の役割を考えます。
助産チームのリーダーに付いてチーム内の業務を円滑に進める「リーダー役割」を学ぶ一方、チームの「メンバー役割」についても考えます。また、カンファレンスなどの連絡業務、記録の大切さを理解し、職業人となる前に自らの課題を明らかにします。
年次教育計画

修業年限と修了に必要な修得単位数
修了の認定
修士課程を修了するためには、次の要件を満たすことが必要である。
- 専門職学位課程に助産基礎分野は2年以上、助産教育分野は1年6ケ月以上在学すること
- 必要な特別統合研究科目の指導を受けること
- 「特別統合研究科目」のレポート審査に合格すること
- 最終試験に合格すること
- 所定の科目について以下の単位数を修得すること
区 分 | 助産基礎分野 | |
---|---|---|
必 修 | 選 択 | |
基礎科目 | 17単位 | 3単位 以上※ |
実践専門科目 | 31単位 | |
発展・展開科目 | 4単位 | |
特別統合研究科目 | 2単位 | |
修了要件単位数 | 54単位 | 3単位以上 |
57単位以上 |
※2 発展・展開科目の「子育て支援」「性教育」「ウィメンズヘルス」を選択した者は、発展・展開科目以外の選択科目から1単位以上修得すること。
学修成果に係る評価
(1)評価の方法
授業科目の成績は、試験、出席状況および学習態度等の結果に基づいて、科目担当教員が総合的に判断する。
実習科目の評価は、実習評価項目、実習記録(提出物)、出席状況を含む実習態度の結果に基づいて、総合的に判定される。
実習評価項目、実習記録の内容、提出時期、評価内容の比率等は実習開始時(履修開始時)に当該科目の担当教員から提示される。
実習科目の評価は、実習評価項目、実習記録(提出物)、出席状況を含む実習態度の結果に基づいて、総合的に判定される。
実習評価項目、実習記録の内容、提出時期、評価内容の比率等は実習開始時(履修開始時)に当該科目の担当教員から提示される。
(2)評価の基準
成績は、A、B、C、D、Fの5種の評語をもって表し、A、B、C、Dを合格とする。
基準は次のとおりである。
基準は次のとおりである。
成績評語 | 評 点 | 合格・不合格 |
---|---|---|
A | 100~90点 | 合 格 |
B | 89~70点 | |
C | 79~70点 | |
D | 69~60点 | |
F | 59点以下 | 不合格 |
H | ・授業時間数2/3以上の出席を満たさない場合 ・休退学等の事由により評価不能な場合 |
|
N | ・既修得単位等の認定科目 |