天使大学インタビュー

栄養学科学生対談「天使大学って、こんな大学です」2012

皆さんが抱く「天使大学」って、どんなイメージでしょう?カトリック大学なので「真面目」とか「献身的」といった印象を持っている人もいるかもしれません。確かにそういった側面もあるかもしれませんが、天使の在学生がよく口にするのは「天使は楽しい」という言葉。ただ、他の大学の「楽しい」とはちょっと違う気がします。ならば在学生に語ってもらいましょうと、12月のある日、栄養学科3年生3人に集まってもらいました。天使での日常について語る在学生の対談から、就職決定率や国家試験合格率の高さといった「数字」だけではない、「天使で学ぶ意味」が見えてくるかもしれません。

管理栄養士を目指す勉強は楽しい?つらい?

ーー 天使大学での勉強について教えてください。
高田 私は高校のときに生物を履修していなかったので「生化学」や「形態機能学」が理解できるか心配だったんです。でも高校の生物を補う授業もあったので大丈夫でした。楽しかったのは微生物系の教科。内容が新鮮で実験も多くて興味が持てました。
三木 自宅にシャーレを置いて、入る菌を調べて......。あの授業はおもしろかったね。
門間 大変なのは献立を作る授業。見た目もおいしさも栄養価も考慮しなくちゃいけなくて。子どものときから家で料理の手伝いをしていないと、レパートリーがないんです。
高田 「調理学実習Ⅰ」では実力のなさがわかりました。キュウリを速く切ったりできなくて。
三木 泣きそうになったのは魚の三枚おろし。実習で使う包丁は家庭用より大きくて、困っていたら、先生が丁寧に教えてくれました。実習や演習がたくさんあるので、自分がどれだけできないかわかるし、できるようにがんばろうと思えます。
高田 餃子を作る実習で焦げてショックだったので、家に帰ってから60個作り直したり。三枚おろしもうまくできなかったから、アジを買って帰って練習したり。
三木 練習したの? エライ!
ーー  授業で課題は出ますよね?
高田 入学してすぐに「管理栄養士論」で食事記録を3日間つける課題がありました。2年生からはパソコンを使う方法を学びますが、そのときは手書きで。
三木 食品成分表の本を見て、栄養価を電卓で計算して書くんです。材料が何グラムかも書くので、常に小さい量りを持ち歩いて、お弁当も量ってました。
門間 他には、献立を病気の人用に作り替える「展開食」の課題がありましたね。元の献立から使ってはいけない食材を抜いたり、調理法を変えたり。
高田 油を使わずに、カロリーを決められた数値に抑えたり。
門間 たとえば「豆腐のそぼろあんかけ」からお肉を抜いて「豆腐の野菜あんかけ」に変えました。「タラのフライのタルタルソースがけ」は材料と調理法を変えて「鮭のマヨネーズホイル焼き」に。どちらも「臨床栄養学実習Ⅰ」で作って食べました。
高田 展開食は薄味で物足りないんじゃないかって気がするけれど、実際に作ってみると、思った以上に普通の味だということが毎回わかります。
三木 そう!意外においしいの。授業で食べる機会がたくさんあるのはうれしいけれど、献立作成は悩んじゃう。3年生になると「対象者がこの疾患を持っている」などと専門的になって、使える食材が限られる上に栄養価も気にしなきゃいけないし。
高田 専門的な本で紹介されているレシピも、そのままでは使えないことが多いです。
三木 塩分が少し多かったり、たんぱく質が足りなかったり。
高田 たんぱく質を抑えてエネルギーを増やそうとして、缶詰のミカンにクリームをかけてみたり、牛乳にハチミツを入れてみたり、いろいろ試してみたよね。
門間 学生がそれぞれ考えた献立の中からいいものを先生が選んで、実際にみんなで作って食べるんです。食材を考えるのは大変だけれど、調理の実習は楽しいですよ。
三木 「旬の食材を取り入れて」と言われると、献立作りはさらに難しくなるよね。
高田 食材の原価が予算をオーバーして使えないこともあるしね。

どんな実習があるの?

ーー 天使大学では実習が多いそうですね。
門間 2年後期に「給食経営管理論実習Ⅰ」で100人分〜150人分の食事を作ります。
三木 大量調理の実習で、チケットも作って先生や職員の方に買ってもらうんです。そして、3年生になると学外実習があって、福祉施設に1週間、病院に2週間行きます。
高田 私は福祉施設で突然「カルシウムについての栄養教育をして」と言われたんですけれど、授業で練習していたおかげでやり遂げることができました。病院ではクローン病の方と交流会でお話させていただいたり、看護師さんや薬剤師さんと一緒に会議に参加させていただいたり、いろいろな経験をさせてもらって、すごく達成感がありました。
三木 私は学生2人で福祉施設に行くことになって、そこで提供するおやつを栄養価にも食材にもこだわって考えたんです。事前に何回も試作をしたんだけれど、おやつは180人分で、実際に作ってみたら量がすごい!材料のさつまいもとリンゴを切るのに時間がかかって、顆粒の黒糖を使うつもりが固形のものしか施設にはなくて、2時間で作るはずが結局4時間かけてしまって。大量調理ってすごく大変なんだと実感した一日でした。
門間 普通、最初に福祉施設に行くんですけれど、私は病院に行くことになったんです。病院のほうが大変なので、内心ビクビク。でも、行った先では管理栄養士さんが優しくて、栄養の業務の他にCTやMRIを撮る設備など、いろいろ見せていただきました。病院の管理栄養士さんになると、流動食など口からとらない栄養についても扱うので、それも見せていただいて、とても勉強になりました。
高田 実習中は一緒に実習に行くメンバーとしか接する機会がないんです。でも親しい友達とはメールで励まし合っていたよね。
三木 3年の11月は、基本的に実習先と家を行き来する生活。ふだん一緒にいる友達とまったく会わなかったので、メールはすごいうれしくて励みになりました。
ーー まだ実習はあるんですか?
門間 4年生になってから「公衆栄養学実習Ⅱ」、「給食経営管理論実習Ⅲ」があり、保健所かというのがあり、実習先は、保健所か学校か選択できます。
高田 その他の選択実習を希望すると、病院に3週間、保育園に1週間も行けます。
門間 実習ではなく卒業研究を選ぶこともできます。先生が研究予定を発表して、学生が一緒に研究したいと思う先生を選んで、4、5人のグループで研究するんです。

天使大学に入学して良かったこと。

ーー 天使大学に入って良かったなと思えることは?
一同 いっぱいある〜!
三木 友達が本当にいいコばっかりで。
門間 話してみるとみんな優しくて、テストや実習のことも相談できます。
ーー みんなもともといい人なの?それともこの大学に入って心が清くなったとか?
高田 大学の雰囲気があるのかな。
門間 みんな同じようにふわっとした感じ。
三木 たしかに。大学がそうさせるのかな?不思議。
高田 クラスがあって行事が多いので、団結したり協力したりする機会が多いんですよ。
三木 体育祭も合唱コンクールもクラス単位で取り組むので、その度に仲良くなれます。
門間 修養会も。
三木 毎年、宿泊施設に行ってレクリエーションやグループワークをするんです。
門間 中学や高校のときは価値観の合わない人もいたけれど、大学ではいないですね。
三木 価値観が本当に似ているというか。
高田 もめることがないよね。
門間 勉強を頑張るときはみんなで一緒に頑張る。
三木 遊びと勉強のメリハリをちゃんとつけているし、家族を大切にするコもいっぱい。みんな、大事にするものや考え方が似てる。
ーー いい思い出はできましたか?
三木 「コープさっぽろ」と天使大学で料理を共同開発していて、宅配カタログの「週刊トドック」に「天使大学のレシピ」を載せているんです。私たち3人が考えたレシピも採用してもらったことがあるんですよ。
高田 料理は、たとえば「エビ」とか、テーマに合わせて考えて。
門間 コープで配られるおせち料理のチラシの表紙にもレシピが選ばれました。
高田 他には......。もうすぐ門間さんが誕生日なので、三木さんとこっそりサプライズで計画を立てて3人でお食事に行きました。
門間 お互いの誕生日を祝い合うんです。
三木 私の誕生日のときはなぜか朝早くに集合で、行ったら「これからバスツアーに行くよ」って、ふたりがスイーツの食べ歩きツアーを予約してくれてたんですよ。去年はいろんな人からメッセージを募って1冊の本にしてくれてうれしかった。
高田 私もサプライズでもらったフォトブックは宝物。30人近くの写真とメッセージを集めてあって、勉強でつらくなったときはけっこう読み返します。
三木 実習期間も見たなぁ。
ーー 社会に出てからつらいことがあったら、また見ますか?
一同 絶対に見ます!
ーー いい仲間に会えて、いい大学に入りましたね。
一同 本当にそう思います!
ーー 残りの大学生活で成し遂げたいことは?
高田 英語の勉強にも興味があるので、TOEICの点数を上げられたらなと思います。TOEICのための授業はないけれど「英文文献講読」が3年後期に始まって、栄養についての英語の文献を読む機会もあるんですよ。
門間 私は就職のことばかり考えていて......。卒業後に自分の行きたいところに行けるようにしっかり準備をしようと思います。
三木 私は料理を上達したい。母の代わりに晩ご飯を作ってみると、主菜、副菜とちゃんと用意しているつもりなのに、いつも物足りないから。あと、順番に作っていくと最初に作ったお料理が冷めちゃったり。パパパッて手際よく作れるようになりたいです。

※学生の学年は取材当時(2010年12月)のものです。

看護学科学生対談「天使大学って、こんな大学です」2012

皆さんが抱く「天使大学」って、どんなイメージでしょう?カトリック大学なので「真面目」とか「献身的」といった印象を持っている人もいるかもしれません。確かにそういった側面もあるかもしれませんが、天使の在学生がよく口にするのは「天使は楽しい」という言葉。ただ、他の大学の「楽しい」とはちょっと違う気がします。ならば在学生に語ってもらいましょうと、12月のある日、看護学科4年生4人に集まってもらいました。天使での日常について語る在学生の対談から、就職決定率や国家試験合格率の高さといった「数字」だけではない、「天使で学ぶ意味」が見えてくるかもしれません。

看護師を目指す勉強は、楽しい?つらい?

ーー 看護学科の勉強について教えてください。
小野 グループワークが多いです。おかげで、病院へ実習に行くと「天使大学の学生はひととよくしゃべれるね」とホメられました。
村上 グループワークをあれだけやれば、コミュニケーションが上手になるよね。
福富 他の大学でもやってるのかな?
永森 天使は特にグループワークを大事にしてるみたい。
ーー グループワークでは、たとえばどんなことをするの?
小野 ペーパーペーシェントという、紙に書かれた架空の患者さんの情報をもとにして、5、6人でどういうケアが必要かを話し合います。他の人が自分と違う考え方をしていて、そういうとらえ方もあるんだなと勉強になりました。
村上 先生からもたくさん指摘があるよね。学生は経験がなくて想像でしゃべるから。
永森 1年生のときは教科書から知識を得ているから、みんな似たり寄ったりな意見。
福富 3、4年生になるとディスカッションが活発になるよね。
村上 「それもあるけれど、こういう考え方もあるよ」とか言えるようになる。
小野 結局、そういう会話がためになって実習に生かされてると思うな。
ーー 楽しい科目、つらい科目は?
村上 社会福祉の制度についての授業が、とっても難しかったっていう思い出がある。
小野 でも、1年生のときの勉強は今になって大切さがわかるよね。
村上 国家試験の勉強を始めてみると、あのときもっとやっていれば......と思う。
福富 きっとみんな同じだと思う。
村上「形態・機能学」はおもしろかった。高校にはないテスト形式で。たとえば腎臓にはこういう役割がある、というのを図も描いて答えるテストがあって、理解も深まった。
永森 「健康生活看護学(小児)」も楽しかった!
村上 おもちゃを作って看護師役になって!
永森 私は腎臓に疾患をもった女の子の患者さんが、その病気についてわかるようにフェルトで絵本を作り、同級生に患者さん役になってもらい、読み聞かせをしました。
福富 私と村上さんは紙粘土などで作った動物を箱に隠して「なぞなぞボックス」を作りました。
村上 触って何の動物かわかるように、象は紙粘土でゴツゴツ感を出したり、うさぎはふわふわのタオル生地で作ったりと工夫しました。
小野 私は動物の「ガラガラ」を作りました。楽しかった〜。
ーー では、次は病院での実習の体験談を聞かせてください。
村上 3年生の実習で初めて患者さんを3週間受け持ちます。私は脳神経外科に行って、脳梗塞(こうそく)を発症した方を受け持たせていただいたんです。半身マヒで「これからどう生活していけばいいかわからない」と涙を見せていた患者さんが、リハビリが進むにつれて「やっていけそうな気がする」と言ってくれて。患者さんの変化に立ち会える仕事は、悲しい場面もあるけれど、それ以上にうれしさも感じられると実感しました。
小野 実習が終わる日、患者さんに「ありがとう。一緒にいてくれるだけで良かった」と涙を流してもらって、自分がいた意味を感じられました。「ありがとうございました!」って、こちらまで泣けてきて。ああ、今でも思い出すと泣きそう。「自分もがんばるから、いい看護師さんになって」と言われると、この職業で良かったって思いました。
福富 私が受け持った患者さんはASL という筋肉が萎縮していく病気で「がんばらなきゃ」って前向きなときもあれば「やっぱりだめだ」ってときもあって、波があったんです。それこそ自分に何ができるんだろうって悩んだけれど、私がいることで患者さんが感情を出せる場になっていたのかなと今は思えます。いるだけでケアリングになるんですよね。
永森 「今日もよろしくね」と笑顔で話してくれる方が多かったけれど、手足の不自由な患者さんを車椅子で移動させる援助をするときに「なんだ、ヘタクソだな」って言われてショックだった。でも言ってもらって自分が患者さんに不安を与えているとわかったし、自分の欠点も見えてきてためになって。つらかったけれど、すごく感謝しています。
ーー 知識はあるのに、いざ現場に立つと「さあ、どうしよう?」ってことは多いの?
一同 ほとんど!
小野 同じ病気でも一人ひとり違うから。実習中にわからないことがあると先生にアドバイスをもらったり、病棟の実習担当の看護師さんと話し合ったりしていました。
永森 実習中は天使大学の先生か実習指導の先生が一緒に付き添ってくれます。
村上 サポート体制が万全。先生も一緒に実習先に行くので、質問はできるんです。

天使大学に入学して良かったこと。

ーー 勉強以外で天使大学に入って良かったと思えることは?
福富 行事がたくさんある。イースターの集いやクリスマスの集いとか。栄養学科も一緒にみんなで乾杯!......と言っても、缶のお茶でなんですけど。
永森 合唱コンクールも楽しかった。まあ、最初はちょっと疑問だったけれど。
福富 けっこう感動的だったね。一緒に頑張っている仲間と歌って。
村上 こういう機会がないと合唱なんてやらないと思うので、貴重な経験。
小野 みんなで協力して一つのものをつくるために合唱があるんだよね。歌うことが目的っていうより過程が大事。
ーー いい友達には出逢えましたか?
小野 友達には助けてもらっています、実習中も。やっぱり目標が同じ人たちばかりだから、ダメなところは直したほうがいいって言ってくれるし、なぐさめてもくれるし。
永森 「大丈夫?」って絶妙なタイミングで声をかけてくれたり。
村上 実習中はそのコも大変なはずなのに声をかけてくれる。すごくいいよね。
福富 勉強以外でもけっこう深い話ができるし。
永森 「天使は厳しいんでしょ?」ってよく言われるけれど。いや〜、楽しいけどなぁ。
村上 たしかに勉強は大変だけれど。
小野 だからこそ、楽しいよね。
永森 みんな、自分が目指しているものに向かって進んでいるから。
村上 もし課題や実習を「一人でやって」って言われたらあきらめそうになることもあると思うけれど、みんなもやっているし、声をかけてくれる人がいるから頑張ってみようと思える。
福富 友達に後押しされるよね。
永森 私は先生の存在が大きかった。訪問看護の実習に行く前に勇気づけられたり。
小野 実習の前に「あなたはこういう傾向があるから」とかアドバイスしてくれる。
村上 授業でたくさんの学生を同時に見ているはずなのに、名前を覚えていてくれたり。
小野 先生の存在は大きいかも。的確なアドバイスをくれて、さすがって感じ。
村上 3、4年生になると先生の研究室で話したり、先生との距離も近くなった。
福富 担任ではないけれど、先生が数人の学生を担当して見てくれている。そういうのも天使は少人数だからこそだよね。

国家試験と就職に向けて。

ーー 国家試験に向けての勉強は家でもしてるの?
永森 実習のリアルな知識は国家試験にも役立つんですよ。問題集を解いていると「これだ!」ってわかったり。勉強は問題集と参考書を買ってきて、家でもしています。
小野 一人で悶々と考えてもわからないとき、だれかに話すと「なるほど」ってわかる。
福富 間違った方向に進んでいて、友達の意見を聞いて気付くこともたくさん。
小野 一人でやるのも大切だけれど、大学でみんなともやって。そのバランスが大切。
村上 国家試験に向けて本格的にエンジンをかけ始めたのは、私は12月になってから。
小野 実習中も同じ参考書を使って勉強はしてるんだけどね。
永森 テストのときに勉強して覚えたことも全部つながってる、って最近気付いた。
ーー 就職はもう決まりましたか?
一同 決まりました。みんな病院です。
ーー どんな看護師になりたいですか?
永森 私の就職する病院は、「医療の本質は優しさにある」という理念なんです。仕事の効率を考えるのも大事だとは思うけれど、患者さん一人ひとりを大切にしたいし、優しさはずっと持ち続けたいなと思いますね。
小野 患者さんとちゃんと向き合える看護師になりたい。患者さんは一人ひとり違うから、その一人ひとりに向き合って、その人と一緒に目標を達成したり、その人なりの健康に向かっていくことを支えられる看護師になれたらと思います。
福富 働いていくと何人もの患者さんを受け持つだろうけれど、私も一人ひとりと向き合うことを忘れずにいたい。看護は相手とも向き合うし、自分とも向き合うし、常に何かを得られるから、一人ひとりの患者さんとの出会いを大切にしたいと思います。
村上 自分が何をできるかじゃなくて、患者さんが何を目指しているかを考えて、その方向に一緒に進んでいくことを忘れないでいたいです。ちゃんとベッドサイドで耳を傾けて、目標を共有して進んでいける看護師になりたいです。

※学生の学年は取材当時(2010年12月)のものです。