「科学的根拠にもとづいた判断」の基盤となる、看護理論を学ぶ科目
看護とは何か、専門職とは何か、看護の対象である人間とは何かなど、看護学を学ぶ上で基本となる概念や理論を学びます。医療行為やケアの起源を探り、根底に流れる思想を学ぶことや、看護の対象である「人間」について全体的に説明できるようになることなどを目標に取り組みます。
人間は生命の誕生から死に至るまで、段階を追って、さまざまな課題を達成しながら発達していきます。人生を幼児期、青年期、成人期などいくつかに分け、そのライフステージごとの特徴や課題、人生で遭遇する危機などについて学びます。
ベッドサイドで患者さんを見つめる看護師は、薬物の服用による作用・副作用についての知識も求められます。この科目では、薬物療法に科学性と合理性を与える「薬理学」の概要を学び、実際の看護の場において、より効果的な薬物療法が実践できる思考と態度を養います。
老年期の人々とその家族を総合的に理解し、それぞれの望みを尊重した個別的な看護を行うために必要な知識・技術・態度を学びます。
人の成長発達や社会状況の中で起こる、こころの危機に対する看護を学びます。また、精神疾患や精神状態により影響された生活を整えるための看護を学びます。
看護学とその実践における研究の意義、研究概念、研究論文の活用、研究の方法論とその過程についての基礎を学びます。看護研究に必要な基礎的知識の学習はもちろん、研究目的に適した研究方法を選ぶことや、研究における倫理的配慮、研究成果を活用する具体的な方法についても考えます。
人々が安心して生活できる権利を保障するためのさまざまな制度、行政の仕組みと機能、その法的根拠などを理解します。また、看護職の専門性を地域社会にどのように生かすか、その連携のあり方を学びます。
家族が家族構成員の健康に及ぼす影響や、家族構成員の病気や障害がその家族に及ぼす影響など、家族をひとつの単位として学びます。
看護師の活動に伴う倫理原則を学習します。また、ケーススタディを通して、看護実践での正しい意思決定について考えを深めます。
4年次の秋以降、これまでの看護学習の総仕上げを行います。対象者を尊重したケアを自律して実践できる能力の向上を目指します。これまでの学習や実習体験の中から自らの興味・関心・疑問を明確にし、それについての個人学習、グループ学習を通じて、主体的に学びます。

「判断」したことを確実に実行するための看護実践を学ぶ科目
看護は患者さんの日常生活を援助することでその専門性を発揮します。「基礎看護技術論Ⅱ」では、この日常生活の援助技術を中心に学びます。最初に学ぶのはベッドメーキングです。病院ではベッドの空間が患者さんにとって24時間の生活の場となりますから、患者さんにとって快適なベッドを、安全に、美しく、効率よく作ることが求められます。そのために学生は、時間を見つけてはセルフラーニング(自己学習)に励みます。講義と演習を通して、この先出会う患者さんに思いをはせ、必要な知識・技術と患者さんへの配慮を学ぶことが、この科目での目標となります。
看護師には、「日常生活を援助する技術」と「診療に伴う看護技術」が必要で、「基礎看護技術論Ⅴ」では、後者に必要な基礎的知識と技術を学びます。検査に関する技術をはじめ、褥瘡(じょくそう:床ずれ)のケアから痰の吸引までさまざまな技術を学びますが、中でも注射の技術は、患者さんの生命を脅かす可能性が高い技術です。そのため、学生は既習の知識をフル活用しながら、血管や神経の走行をイメージし、薬の効果を考え、事故が起こらないように細心の注意を払いながら真剣な表情で演習を行っています。講義と演習を通して、看護師としての責任を痛感しつつ、看護師を目指す決意を新たにします。
いのちの尊厳とは何か、よりよく生きるとは何か、他者との関係の中で生きる人間にとって死の持つ意味とは何か、死は生物学的、法学的、倫理学的にどのようにとらえられているか、尊厳死とは、安楽死とは、脳死とは、ホスピスケアとは何か、出生前診断は是か非か、障害のある人がよりよく生きるには——。「生と死の看護ゼミ」は、多様なテーマの中から学生それぞれが関心のあるものを選び、それについて段階的に学習を進めていく少人数制ゼミです。学生たちは自ら調べ、考え、発表し、討議し、体験者の話を聞いたり、病棟などを訪問したりしながら看護観をさらに深めていきます。
成人期とは、10代後半〜65歳前後までの青年期・壮年期・向老期を含む時期を言います。成人期にある人は、いわゆる"働き盛り"として社会を支える重要な年代にあり、家庭を築き次世代を育てる役割や、職場や地域で責任ある役割を担っています。そのため仕事中心の生活やストレスなどから、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、脳卒中、心筋梗塞、がんなどを発症するリスクが高くなってきます。そこで臨地実習では、これらの疾患によって手術などの高度な治療が必要になった人への看護をより専門的に学ぶとともに、対象者がこれまでの生活習慣を見直して健康管理を継続していけるように教育的な援助の実際を学びます。
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