天使大学インタビュー

(看護学科 学生対談)天使大学って、こんな大学です。

皆さんが抱く「天使大学」って、どんなイメージでしょう?カトリック大学なので「真面目」とか「献身的」といった印象を持っている人もいるかもしれません。確かにそういった側面もあるかもしれませんが、天使の在学生がよく口にするのは「天使は楽しい」という言葉。ただ、他の大学の「楽しい」とはちょっと違う気がします。ならば在学生に語ってもらいましょうと、12月のある日、看護学科4年生4人に集まってもらいました。天使での日常について語る在学生の対談から、就職決定率や国家試験合格率の高さといった「数字」だけではない、「天使で学ぶ意味」が見えてくるかもしれません。



(司会)いつ大学に来ても、勉強している学生さんを見かけます。毎日の勉強は大変ですか?
(T君)家にある教科書や参考書がすごい量になってます。4年間でよくこんなに勉強したなって自分でも驚きます。
(S君)(勉強する量は)確かに多いんだけど、実習で学校を離れてみると、勉強のコツがさらにわかってくるよね。たとえば教科書を読むとき、頭のどこかで実習の場面を想像しながら、書いてある内容とのつながりを考えるようになったり。
(T君)勉強の内容はものすごく難しいわけじゃないです。それに、無駄な勉強は何ひとつやってないとわかってるので、辛いとか大変だとか、そういう意識はあまりないです。


(司会)同じ大学の中という意味で、栄養学科の学生と境遇を比べたりしますか?
(T君)うーん、どうだろう。栄養学科にも友達が多いので、普段からお互いの生活を知ってます。たまにちょっと楽そうだなって思う瞬間はありますね。でもお互いに詳しい中身までは知らないですから。
(Kさん)(看護学科の場合)2年次の後期から授業が詰まってきた実感があるんです。試験前の資料が机の上に50センチくらいになってびっくりしました。でも患者さんの前に出ると、「もっとしっかり勉強しておけばよかった!」って思うよね。
(S君)そうそう。きちんと知識を積み上げておかないと、結局は(実習の時)必要なケアができなくて困る。そんな時は、「座学の知識」と「臨床(患者さんに接してケアすること)」をつなげる難しさを感じます。


(司会)実習の大変さについて、もう少し教えてくれますか?
(T君)患者さんとの会話も含め、その患者さんの健康問題を解決するために行ったプロセスが適切だったか判断することを「評価」というんですけど、それが大変です。
(S君)看護師は患者さんの前で話の内容をメモったりしないんです。圧迫感を与えるから。
(T君)事情聴取みたいになっちゃうからね。
(司会)対人コミュニケーションの部分と、確実に情報整理する部分がセットなんですね。実習というより仕事に近いですね。
(T君)そうです。実習生なんだけど、「実習生だから」と言い訳できない。
(Nさん)高校の勉強との大きな違いを考えると、看護学科の勉強は自分が真剣にやらないと患者さんの「命」にかかわります。実習に行くと自分の勉強が「命」にかかわっていると実感できるので、責任の重さを感じます。


(司会)他の大学と天使大学の違いを感じる時はありますか?
(Nさん)それはあります。(他の大学の学生と)遊ぶと、生活が全然違うなと感じますよ。
(T君)他の大学の学生は3年次からシュウカツ始めてるもんね。
(Nさん)遊びに誘われても、実習や試験の時期だと断らざるを得ないです。どうしても遊びを入れられない時期があるので、根本的に生活リズムが違うなって思うんですよね。
(Kさん)電車の中で普通の大学生を見たりすると......。
(一同)普通の大学生!(笑)
(Nさん)ちょっといいなと思う時はあります。ゆったりしてるというか。
(司会)皆さんの様子を見てると、レポートも多いのかなと感じます。どうですか?
(Nさん)他の大学と比べたことはないですが、絶対的に多いと思います(キッパリ)。入学したときにはパソコンのブラインドタッチとかできなかったんです。でもレポートをやってるうちに自然とできるようになりました。それくらいな感じです。
(S君)表やグラフも使うから、パソコンはホントに使いこなせるようになるよね。
(司会)看護学科は卒業論文がないって本当ですか?グループワークが多いとも聞いています。
(Kさん)「ケースレポート」といって、卒論に相当するものはあるんですよ。そして、確かにグループワークも多いです。2年の後期から3年の前期にかけては特に。
(S君)(グループワークが多いのは)協調性を求められてるからだと思います。看護はチームでやる仕事だから。
(司会)皆さんはとても自然に打ち解けて話し合ってますが、普段からの仲良し4人組なんですか?
(一同)そういうわけじゃないです。同じ看護学科の学生同士なら誰とでもこんな感じで話すよね。
(S君)看護の専門知識もそうだし、お互いにどんなリズムで何を勉強してるかとか、前提となる知識が共有されてますから。だから、いきなりスッと本題に入れます。
(司会)学生同士の距離が近いと、たとえばグループワークでイラッとなったりしませんか?自分一人でやった方が速いのにとか。
(一同)あるある。それはありますよー。
(Kさん)確かにそういう面はあるんだけど、意見交換することで、自分ひとりでは思い至らなかったことに気付く時もあるよね。
(司会)勉強はやっぱり大変なんですね。じゃあ楽しみって、何でしょう?
(S君)勉強が大変だから学生生活を楽しめないってことはないです。
(Kさん)勉強量が多い分、時間の使い方がうまくなった気がします。ちょっとの時間でも楽しめるようになりました。
(司会)ちょっとの時間と言えば、札幌駅が近い点はメリットがありますか?
(一同)それはあります!ちょっとおいしいものを食べに行ったりとか、気分転換とか。
(Nさん)みんなそれぞれ、うまく楽しんでると思う。バイトやサークルだってやってますよ。勉強そのものから得られる達成感もすごくあります。実習はまた別格で、自分のやったこと(ケア)で患者さんが元気になったりする!これはもう大きな達成感です。堤栄養学科や他学年の人と交流が持てます。先生や事務の人とも仲良くなれるし、異性の友達だって増えました。
(一同)(笑)


(司会)皆さんの話から、学生としての充実した毎日が伝わってきます。その土台になっている天使大学について、特に気に入っているところはありますか?
(Nさん)うーん。戴帽式があるところ。
(一同)え?それってウチだけじゃないよね?
(Nさん)クリスマスの装飾がきれい、とか?
(Kさん)カトリックの大学だから行事がカレンダーベースに沿っていて、季節感があります。
(Nさん)先生たちはみんな、傾聴が上手です。(相手の話をじっくり聞く態度を「傾聴」と言います)
(T君)しっかり話を聞いてくれる。もちろん看護師としての大先輩でもあるから、自分が悩んでいるのと同じような経験が先生の中にもあって、共感してくれているのが伝わってきます。そういう経験をすると、人のつながりが大事なんだと実感するし、他人に感謝する気持ちも芽生えます。
(司会)学生としてというよりも、ひとりの人間として大切にされているのですね。全員看護師になるんですか?就職先について聞かせてください。
(S君)聖路加国際病院(東京)に就職が決まりました。ずっと前から知っていて、いろいろな病院実習を経た後でも心引かれる病院だったので、思い切って採用試験を受けました。今のところ、大学院進学とかは考えていませんが、専門職として何を学んで行くかといった身の振り方は未来の自分の判断に委ねようと思います。
(Kさん)私は北海道大学病院です。看護師が立てる看護計画を患者さんが評価するシステムを導入してると聞いて、興味を持ったのがきっかけです。
(T君)僕は保健師になります。札幌市に採用されました。
(Nさん)私は札幌東徳洲会病院に採用していただきました。忙しく働きたいので、急性期の分野で実績のある病院を探したんです。
(司会)就職活動だけど、みんなお互いに、誰がどこを受けたかとか知ってるの?
(一同)何となく知ってますよ。
(司会)一般的な大学のシュウカツのように、新卒採用状況が厳しいから採用試験をたくさん受けて、どこか入れればいいやというような考え方はしないみたいですね。
(一同)それはないです!就職できなくて困るということはないですから。
(司会)事前に自分に合った病院を選ぶことを重視しているんですね。
(S君)自分なりに仕事や職場のイメージをつかみたくて、実習とは別に、1週間とか3日間とかのインターンシップに行きました。
(司会)(保健師の)公務員試験の準備は大変じゃなかったですか?ダブルスクールはしたの?
(T君)準備は大変でしたけど、公務員試験の予備校には行きませんでした。希望通り採用されてよかったです。
(S君)ゆくゆくは地元(札幌)に戻って看護師として働きたいですね。あとは、あたたかい家庭を築くとか(笑)。
(Nさん)私は成長し続けたいなと思っています。天使大学での、「患者さんが中心」という考え方を失わずに成長できればいいですね。あとは、仕事と家庭を両立させたいです。
(Kさん)両親や先生、実習先で出会った方など、本当に多くの人のおかげでここまでこれたと思っています。だからこれから恩返ししたいという気持ちが強いです。