今になって思う、自分と向き合う時間の意味。
天使大学看護栄養学部看護学科2007年3月卒業
禎心会病院脳神経外科急性期病棟
わたしが働いているのは脳神経外科病院の急性期病棟なので、脳梗塞(こうそく)、くも膜下出血、脳出血などを発症して間もない方が来ます。1分1秒を争うような生命の危機や、ドラマに出てくるようなシビアな場面を想像されるかもしれません。もちろんそうした状況に向き合うこともあるのですが、仕事の内容にはもっと幅があります。一言で「脳の損傷」と言っても、その部位によって障害の出方が全く異なるからです。多くの患者さんは命の危機を脱した後で、それまで普通に行っていたことができなくなるという新たな壁に直面します。想像してみてください。急に手足が動かせなくなったり、言葉を使えなくなったり、うまくものが食べられなくなった時、あなたならどう感じるでしょう。そうした心理的なダメージへのケアも、私たちの大切な仕事です。
天使大学ではミサの時間がありました。学生時代は「これが看護師として働く上で何の役に立つんだろう?」と感じたこともありました。しかしその時間は、自分を深く見つめることを通して、相手の心情に気づくための、大事なトレーニングだったんじゃないかと、今になって思います。今のわたしは、患者さんの想いを突き詰めて考えることでケアの質が変わることを知っています。これは天使で学ぶ間に自然と身についた態度と、どこかつながっているような気がします。

